加茂市の財政問題について
(87万円の財政調整基金)
2018年12月の新潟日報で、加茂市の財政状態についての記事が掲載されました。
加茂市の財政調整基金の残高が87万円になったというものでした。
財政調整基金というのは、個人でいうところの普通預金のようなもので各年度の毎の収支を円滑にやりくりするためのものです。
前々から加茂市の財政状態は良くないのではないか、、、という声はきかれましたが、この記事を機に加茂市の財政問題は多くの方の関心の対象となりました。(財政調整基金はその後、すぐに補正予算により積み増しされ1,000万円になりました。)
(加茂市の財政状態。なんだ?この差額。)
この87万円騒動を受けて、関心の高まった加茂市の財政問題。
決して良いとは言えない加茂市の財政状態を、健全な状態へ導く第一歩はどこか。
一番わかりやすいところの話を挙げたいと思います。
加茂市一般会計当初予算額は・・・
(加茂市資料 平成29年度予算(案)概要より)
ザクっと見て、平成28年度は133億円、平成29年度は139億円です。
そして結局
加茂市一般会計決算額は・・・
(新潟県 平成27年度 財政状況資料集より)
(新潟県 平成28年度 財政状況資料集より)
(新潟県 平成29年度 財政状況資料集より)
わかりづらいので、億未満切り捨ての額で表にします。
これを見ると、当初予算額と決算額の差額が毎年20億円弱でています。
わたしは、この予算・決算の差額19億こそが、一番の加茂市の問題点だと思います。
これをひとまず『19億円問題』名前を付けておきます。
(何が問題?『19億円問題』)
『19億円問題』は重大です。この差額を認めてしまっては議会の機能は骨抜きです。
18人いる議員にやらなければならない最も重要な仕事は
①『何にお金を使うか(予算)』をチェックして承認すること。
②『決められた(予算)とおりに行政は仕事を進めたか(決算)』をチェックして承認すること。
この二つ、予算と決算のチェックは最も重要な仕事です。
本当は120億円しか歳入がないのに(毎年そうなのに)、139億円のお金の使い方(予算)を見せられても、承認できません。もしこれを承認してしまったら(実際はこれまで議会で可決承認されてきていますが、、、)、そのあと、決められた通りに行政執行がなされたか、、、これが決算になりますが、予算が実際とかけ離れているので、決算は中身をみなくても当初決められた通りではないのは明らかです。
これからの加茂市議会はしっかりと予算・決算をチェックしなくては、財政の健全化どころの話ではありません。
その存在意義が問われる状況です。